富士フィルムユーザーの皆さんの楽しみは
撮影だけでなく富士フィルム特有のシステム
フィルムシミュレーションだという方も少なくないと思います。
簡単に設定するだけで自分のイメージに近い
雰囲気で撮影できるフィルムシミュレーション。
今回はFUJIFILM X-T5 で使える14種類の1つ。
ACROS(アクロス)の解説記事となります。
はじめに|モノクロが“特別”になる瞬間
富士フイルムのフィルムシミュレーションの中でも
ACROSは少し特別な存在です。
ただ色を抜いただけのモノクロではなく
情報量と質感を残したまま世界を再構築する感覚がある。
別記事で紹介した【REALA ACEレビュー】では
「色を残す写真」の魅力をまとめましたが
ACROSはその対極にありながら、
真としての完成度は同じ方向を向いています。
X-T5でACROSを使い続けて感じた
実写レビュー、設定、他シミュレーションとの違いまでをまとめていきます。

ACROSとは何か|富士フイルムが本気で作ったモノクロ
ACROSは、実在したネガフィルム「NEOPAN ACROS」を
ルーツに持つモノクロ専用フィルムシミュレーションです。
特徴は、高解像・低ノイズ・滑らかな階調。
デジタルでも“銀塩らしさ”を感じられる描写を実現しています。

私の中ではモノクロームがシンプルな白黒だとすれば、ACROSは「立体感を持った白黒」のイメージです。
なぜX-T5とACROSは相性が良いのか
4020万画素のX-T5は、細部まで写る反面
モノクロでは情報が潰れやすい特徴があります。
しかしACROSは、その高解像をきちんと受け止めてくれます。
- 建物の質感が残る
- 人物の陰影が破綻しない
- 高ISOでもノイズが荒れにくい
高画素機だからこそ、ACROSの設計思想が活きてきます。
実写レビュー ACROSの描写力
ACROSの描写を実写とともに紹介していきます。
階調表現
ACROS最大の魅力は中間調の豊かさです。
白から黒までが滑らかにつながり
明暗差のあるシーンほど立体感が出ます。
粒状感(グレイン)
グレインをONにするとデジタル特有の硬さが消え
写真に温度が生まれます。
弱/小設定が最も扱いやすく、夜景やスナップと相性が良いのも特徴です。
コントラスト
強すぎず、しかし芯がある。
REALA ACEが「自然な色の深さ」なら、ACROSは「自然な陰影の深さ」のイメージです。
作例
ACROS+カラーフィルターの違い
Ye(イエロー)
最も自然。迷ったらこれ。スナップ全般に対応
R(レッド)
青の色味が少し濃い目に出ます。ドラマ性が欲しい風景向け
G(グリーン)
肌が明るく柔らかくなる。人物撮影に向く。
ACROSが向いている人・向かない人
向いている人
- モノクロ表現を深く楽しみたい
- 質感や陰影を大切にしたい
- JPEG撮って出し派
向かない人
- カラー中心
- 強い演出を後処理で作り込みたい
まとめ ACROSはモノクロの完成形
REALA ACEが「色を静かに残す」フィルムシミュレーションなら
ACROSは「光と影を静かに残す」存在です。
X-T5の高画素と組み合わせることで、モノクロ写真の完成度は一段上がります。
まずはACROS+Yeで一日撮ってみてほしいです。
きっと、モノクロに対する印象が変わることになると思います。

今回使用したレンズのレビュー記事はこちらからご覧ください!













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