この記事で分かること
- カメラ初心者が抑えておきたい簡単設定
- 撮影時に気を付けたい3つの設定
- よくあるトラブルと解決法
FUJIFILM X-T5使い方ガイド
FUJIFILMの人気機種 X-T5 は高画質・軽量ボディ・細かい操作性が揃った名機です。
一方「説明書が分かりにくい」「どこから設定すればいいか分からない」という声も多いカメラです。
この記事では、初心者でも今日からX-T5を使いこなせるよう
初期設定・撮影設定・使用シーン別のコツまで分かりやすく解説します。

こちらの記事ではX-T5について詳しく紹介しています。
【FUJIJILM X-T5】XT5は買うべき?1年使って分かったメリット・デメリット|作例あり| | 散歩とFUJIとXマウント
X-T5の特徴はこの3つ
①4,020万画素の高解像度センサー
X-T5は「細かいところまでしっかり写せる”超高画質の目”を持った」と言われるほどの高性能な4,020画素の高解像度センサーを搭載しています。
夜景の光の粒、花びらの質感、髪の毛の一本一本が細かいディテールで残せることが強みのセンサーです。
また、強力な手振れ補正機能も実装されているのでカメラ初心者でも満足のいく写真を撮ることができる一台です。
②軽量ボディで持ち運びが楽
X-T5 の重さはバッテリー込みでも500mlペットボトルよりも軽い557g。
前モデルのX-T4よりもグリップが改善されており、長時間の使用でも疲れにくい設計にもなっています。
サイズ感もスリムなので肩掛けストラップを使うも良し。
普段のバッグやカバンに入れてもスッと入れることのできるコンパクトなボディーも魅力的な特徴の一つです。
③フィルムシミュレーションが楽しいFUJIの万能モデル
フィルムシミュレーションは、写真の雰囲気を撮った瞬間に変えられるFUJI独自の色作りのことです。
X-T5には全19種類のフィルムシミュレーションが入っており、同じ景色でも何通りもの表現を楽しむことができます。
LAW撮影をして専用ソフトで編集するなどレタッチをすることなく、フィルムシミュレーションを設定してシャッターを切るだけで満足のいく作品が仕上がります。
まずはこれだけ設定すればOK|初期設定ガイド
① 画質設定

レタッチをせずに撮って出しで楽しみたい方は、JPEG画質をFINEに設定しましょう。
そうすることで圧縮が少なく、FUJIの色や諧調・質感を最も綺麗に表現することができます。
圧縮率が高いNOMALは画質が落ちるので避けましょう。
② AF設定(ピントの合いやすさが激変)

X-T5のAF(オートフォーカス)設定は大きく分けて3つあります。
- AF方式(エリア設定)
- AF-CとAF-S
- 被写体認識AF
被写体によって使い分けが必要ですが、まずは試してみたい!
という方におススメの設定は
①AF方式:ゾーン サイズ中(6×6)
②AF-Cに設定して
③被写体認識AFを顔・目検出ON(AUTO)です。
③ 手ブレ補正設定

X-T5を使う上での標準的な手ブレ補正設定がこちらです
- ISモードはON
- 三脚使用時はOFF
- 動画の静止画撮影はIBIS+ブースト
- 人物撮影時は1/125以上を優先しつつIBISはON
ちなみにIBIS(アイビス)はボディ内手ブレ補正のこと。
OIS(オーアイエス)はレンズ内手ブレ補正のこと。
ISモードはIBIS、OISの動作方法を選ぶか支持する設定するのことです。
X-T5で絶対覚えたい操作方法(初心者向け)
シャッタースピードの変え方

X-T5の軍艦部にあるシャッタースピードダイヤルを回すだけで設定が可能です。
視覚的で分かりやすく、カチカチを回す感触がX-T5で写真を撮影する醍醐味の一つにも成りえると感じています。
難しい場合はA(オート)で全自動で撮影するのもありです!
露出補正の変え方

シャッタースピード同様、こちらも軍艦部のダイヤルを回すだけで変更できます。
実際に回してみると分かるのですが、+値に回すと明るくなり-値に回すと暗くなる仕組みです。
撮影しながら明暗が気になる際にはサッと調整することができます。
ISO感度の変え方

こちらも軍艦部のダイヤルを回すだけ。
ISO100~12800、A(オート)やC(コマンド)など、こちらも初めは撮影しながら回してみて表現の違いを体得していくのが良いと思います。
いずれにしても各種ダイヤルを回すだけで簡単に設定することができます。
よくあるトラブルと簡潔な解決法

ピントが合わない
● よくある原因
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AF-C / AF-S の切り替え忘れ
-
被写体認識(人物/動物)がOFF
-
レンズの最短撮影距離より近づいている
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暗所・コントラストが低い環境
● 対処法
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スイッチを「S」「C」に切り替え直す
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MENU → AF/MF設定 → 被写体検出AF設定 → 被写体検出 をON
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距離を少し離す
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中央AF枠 or 小さめAF枠に変更
● 予防策
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カスタム1に「AF優先設定」を登録しておく
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レンズごとに最短撮影距離を把握しておく
手ブレしやすい・写真がぼやける
● 原因
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シャッタースピードが遅い
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手ブレ補正(IBIS/OIS)がOFF
-
電子シャッターでローリングが発生
● 対処法
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シャッタースピードを 1/125以上 にする(人物撮影)
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手ブレ補正 → ブレ防止モードを「常時」もしくは「撮影時」に設定
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暗所ではメカシャッター推奨
● 予防策
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ISO AUTOの上限を6400〜12800に設定しておく
-
電子シャッターは動き物で使わない
露出が暗い(黒つぶれ)・明るすぎる(白飛び)
● 原因
-
露出補正ダイヤルの誤作動
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DR(ダイナミックレンジ)が100%設定
● 対処法
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露出補正を0に戻す
-
DR AUTOに変更(ハイライト耐性UP)
● 予防策
-
軍幹部の露出補正ダイヤルを「C」にしてロック
→ 誤操作防止になる
X-T5は撮るほど楽しくなる万能カメラ
X-T5はコンパクトながら高画質で初心者でも扱いやすい万能カメラです。
個人的にはカメラや写真を通して自分で納得できる仕上がりにまで持っていくためには「とにかく撮る!」ことだと思います。
フルサイズ・APS-Cの論争はどこでも起きがちですが「とにかく撮る!」ためには「まず持ち歩く!!」ことが大事。
その点、今回ご紹介したX-T5のコンパクトさの中にある高性能っぷりはご覧いただいたとおりです。
少しでも参考にしていただけると嬉しいです。

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